獣王星 #1 運命

うわー、すっごい総集編。原作コミックス100ページ分一気に消化しちゃったよ。まあ全11話って聞いたときから覚悟はしてたけど。トール、いきなりオークルのセカンドだまし討ちしてるし。原作だと、過酷な環境で生きるためにどんどん変わっていかざるをえないトールと変われないラーイの差がトールを追いつめていく描写が延々とあるわけで、それが獣王星の説明にもなってるんだけど、ザギのセリフだけで済ませちゃってます。これだと、トールがぐずる弟にキレてナイフ振り回すDQNにしか見えないよお。
そもそもなんで二人がザギのところから出て来たのかぜんぜん説明してないし。オークルのテリトリーを「荒らした」とか言われてるのも、ぜんぜん描写がないからなんか言いがかりか濡れ衣っぽく聞こえるよね。えー、野童ってのはキマイラで生まれた子供で、外から落とされた囚人とは生存能力が全然違う。そもそもリングってのは「獣王星」キマエラの「夜」を生き抜くために作られたもので、二人も生き残るためにリングを目指してるわけです。リングは肌の色で分かれてるってのは説明があったけど、二人が入れるとしたら白人のブラン・リングで、それは大陸の端っこにあるから遠いんです。水も食料も手に入らないんで、追いはぎとかして、オークルのテリトリーを「荒らす」ことになった、と。その過程で、両親を殺し自分たちをキマイラに追放した犯人への復讐心から生き残る意欲を燃やし、ケモノになっていくトールと足を引っ張りまくるラーイのエピソードが積み重ねられるんだけれどそのへんはアニメ見ても分かんないよなあ。
まあ、水樹奈々のティズが聞けるんならたいがいのことはどーでもいいです。