涼宮ハルヒの憂鬱 #09 サムデイ イン ザ レイン

おお、この見事になにも起こらない最終回。部室に一人残った長門が本を読んでるだけの画面が延々続いた後、電気ストーブを運んできたキョンが居眠り始めた横でまた長門が本を読んでるだけのシーンになったときにはどうしようかと思ってしまいました。しかし長門、本読むの早いな。まあ多分せらむん劇場版、エヴァ22話をしのぐ静止シーンが登場したっつーことなんでしょう。
固定カメラの切り返しもさることながら、超監督ハルヒが用意した舞台の上で古泉、長門、みくるは与えられた役を黙々と演じ、舞台裏にはドラマはなにも存在しない、ということを徹底して印象づける演出でした。で、そう言いながら実は見えないところにもドラマが、とかそんな感じ。
最後はハルヒキョンで締めました。傘を突き出してちょっと目をそらす控えめなツンデレっぷりもまたよきかな。ぐるりと取り揃えた道具立てで演じられる永遠の日常の先でハルヒが笑って舌を出している。なんかこれ以外ありえない、というラストでした。
しかし、ハルヒは寝てるキョンになにをしようとしてたんだ。