涼宮ハルヒの憂鬱 #12 ライブアライブ

隠し球を何発持ってるんだ、このアニメは。
みくるの映画から始まる文化祭編。背景の細かいかきこみで高校の文化祭っぽさの雰囲気でてる。通行人とか、遠くの人物までよく動かしてるし。長門のは占いじゃなくって未来のタイムスケジュール読み上げてるとか、古泉はなんでいつも手の動きが芝居がかってるんだとか、みくるのウェイトレスとか、まあ文化祭で教室回ってるだけなんだけどこういうまったりしたのもいいなあとか思いつつ後半へ。
で、なぜか始まるハルヒのバンド演奏。俺の歌を聞け、というよりむしろ俺の指を見ろ、とばかりにギター演奏する指先がアップに。ベースのソロとかまで全部しっかり作画してるよ。ボーカルはともかくライブの演奏シーンまで全部アニメで動かしちゃうなんて、初めて見ました。客が湧いてのってくる展開に、曲や演出だけでなく、絵の力で説得力をもたせて引き込んでしまうのはすごい。
事情を聞けば、勢いで困ってる人のためにひと肌ぬいで、いつもの超監督ぶりはどこへやら代役に徹してたり、えらく謙虚なハルヒの意外な一面を見せてめっきり青春ドラマな展開。草をむしってキョンに投げつけると向かい風で自分の顔にかかってしまうギャグをきっかけにいつもの強気なハルヒに戻ってキレイにオチをつけて最後まで完璧な回でした。
いろいろと派手な仕掛けが目をひくけれど、これってど真ん中ストレートな王道ジュブナイルなんだよな。