N・H・Kにようこそ! #22 神様にようこそ!/23 岬にようこそ!

このアニメでは、引きこもり脱出はみんな食い詰めたから、だな。なんか引きこもりは「甘え」だ的扱いだけど構わないんかね。まあ佐藤はなんちゃってヒッキーにしか見えなかったが。
なにかというと契約書を作ったり、理屈で武装しないと人間関係を作れないのは岬ちゃんが自分に自信がないからなんだけれど、そういう人はそもそも自信を持つということがどういうことなのかが分からないことが多い。
例えば、公園のネコが死んでお墓を作るんだけど、墓碑銘が「ねこ」なんだよね。いつもエサやったりしてて、実際すごく愛着があるんだけれど、自分の中のその感情をどう表現したらいいのか分からない。名前をつける、という発想がないあたり、すごく後退して萎縮した自我を表していたと思う。
卒業と称していきなり突きつけた珍妙な契約書は岬にとって精一杯表現されたレーゾンデートルだったけど、そこで佐藤は逃げた。岬が送り続けていた信号はそれでも最後に佐藤に届くわけだけれど、さてどう話を終わらせるんでしょう。佐藤がヒーローになるのもヘンだけど、これで鬱エンドってのもヤだな。