「ぼくらの」 #8 復讐

無関係な人間は何百人殺しても、殺したい相手を殺せないという話。平べったい敵がゆっくり倒れてく倒れ方が、非常識なスケールを感じさせてくれました。しかしバランス悪いやつだな。対決しようとすると「邪魔しないで」とか言われるし、八つ当たりにボコられるし、立場ないな。
巨大ロボと街並の非現実的なスケール感とか、盗撮してたら超巨大ロボに襲われるバカバカしさとか、不条理を体現していた。キリエは地味に鋭い。あとは、パイロットが二人足りないとか、そんな感じ。
回想シーンを使ってチズの最期はなんだかキレイに演出してたけど、好き放題暴れて満足して死んでったようにしか見えませんでした。チズはうまく折り合いをつけて自分の死を受け入れてたようですが、死んだらなんでも許されるってもんじゃないだろ。しかし、イキナリ飛び出してきて仁王立ちで先生をかばうお姉ちゃんもたいがいだな。夢中で飛び出してくるのはともかく、仁王立ちはないだろ。
原作だと、バトル中に戦闘放棄しようとしたカコをチズが殺すとか、コアの中に国防軍の二人が同席してるとかあったんだけどそのへん大きく変えられてました。パイロットを殺しても戦闘が続行できることが示された後だと、暴走するチズを止めないのはその行動を認めたことになるから、そういう展開を避けたんでしょうか。
それでも、子供のお守りが大変だと認識した上層部としては、なにか対策を考えることになると思うんだけど。