「ぼくらの」 #10 仲間

水商売してる母親を引け目に感じて優等生を演じてるナカマが、母親を誇りに思えるようになって自分自身を認められるようになる。なんだかフツーにいい話なんですが。監督日記では、嫌みなおばさん相手にタンカをきる半井美子のカッコよさのウソが嫌いで原作を改変したということですけれど、だからって酒場のマドンナをめぐる男たちの共同体というファンタジーにしちゃうのはそれはそれでごまかされた感じがします。母親が娘を女手一つで育て上げたと胸を張って言える場面はいろいろ作りようがあったと思います。結局ユニフォームは4着しか出来なかったから、ナカマは材料費を調達できなかったということなんでしょうけど、お金をほしがってたこともなんかうやむやになってましたし。
あとはうろたえて顔に出まくりのナカマの表情がかわいいとか、そんな感じ。一応国防軍はナカマの監視してるようだけど、ゆるいねえ。パイロット候補になった田中さん達はいいかもしんないけど、上層部の意向とかはどうなってるんだろ。