モノノ怪 #5 海坊主 大詰

雨や風だけでなく雰囲気のようなものもくるくる回る花模様で表して、少女マンガの点描みたいな効果を出している。
水中で魚が泳いでたりするバックが坊主の昔語りで心の中に入っていくかのように見せて、その奥に抑圧された記憶が隠れてるという精神分析みたいな仕掛け。こういうのは、画面をイラスト的に処理することで象徴的な記号が強調される作風にマッチしてる。
若い頃の坊主は山上たつひこのキャラみたいだった。最後に折れた刀を見つめる人斬りのシーンが入るのは次への伏線なのか。それとも、認めたくない自分の半身を受け入れるというテーマを補足してるのか。なんか本編でも妙に落ち着かない目つきの侍が出てくるカットだけ浮いてたし、よくわからん。