大江戸ロケット #19 とち狂って候

長屋のおばさん二人がコスプレ衣装って言ってたのは防弾チョッキだったのね。なんか苦しい伏線のような。
とりあえず撃たれた清吉は防弾チョッキで助かる。赤井の方は、青い獣をかくまってたばかりか血吸い殺しの下手人だったことまでバレて一転窮地に陥る。取り押さえられたところに青い女が乱入、赤井を助けて江戸城を脱出する。
赤井と青い女の二人は、追っ手を振り切り、分裂した獣を追って鉄十の住む山に向かう。それを追うのがソラと清吉、それに銀次郎を含めた黒衣衆の面々。
ここがキモだとばかりに、ここまで仕込んできたネタを使って一気に話を急展開させていく。黒衣衆が敵になったり味方になったり、話の展開に合わせてキャラの配置を変えていくのがうまいね。
話の転がし方が見事で、楽しいんだけど、主役キャラが魅力に欠けるのがどうもね。赤井にみんな食われちゃうんだよなあ。清吉と同じように空の獣をかくまっているんだけれど、ことごとく対照的で、小心な小悪党。権力にぶる下がって生きる身の程を踏み越えると、破滅へ向かって走り出すしかないという、ヤな奴なんだけどそこに悲哀を感じさせる。城の地下で言う、「お前達と同じ夢が見たい」という言葉は、清吉たちを油断させる芝居ではあるけれど、芝居にかこつけた赤井の本心でもある。
ちなみに平賀源内は鳥居耀蔵の68歳年上。