CLANNAD #9 夢の最後まで

学校に泊まった翌朝、朋也と渚が目覚めると風子は消えていた。ついにヒトデを配り回っていた風子を知る人が誰もいなくなる。と、思いきや老先生の一言でたちまち記憶が蘇る。二人が思い出すと、後ろにずっとついて歩いていたんでしょう、風子が再び姿を現す。そして伊吹先生の結婚式にはヒトデをもらっていた生徒達もみんな集まり、風子はお姉さんにヒトデの彫刻を渡すことができた。それが夢の終わり。
結婚式の日を最後に生き霊の風子はみんなの記憶からも消えて、昏睡状態の伊吹先生の妹が残る。しかし、他にも消えずに残ったものがある。感情の記憶、人とのふれあいが心に残した痕跡から束の間鮮やかに蘇る想い。最後にみんなが期せずして「ヒトデ」とハモったときの、駆けていく風子のカットに目頭が熱くなりました。
ずっと朋也にいじられっ放しだった風子が逆襲する変化がギャグで語られるけれど、気持ちが伝わらないもどかしさが気持ちが伝わっていく温かさに変わることの暗喩なんでしょうね。
なんだか泣かせ演出の術中にはめこまされた感がないでもないけれど、けっこう気持ちよく見られたなあ。でもこれで終わりじゃないんだよね、まだ続くんだ。