墓場鬼太郎 #1 鬼太郎誕生

貸本時代の原点をアニメ化。マガジンで連載してた時に、アニメ化のためにタイトルを墓場の鬼太郎からゲゲゲの鬼太郎に変えたといういわくもあったりするんで、なかなか感慨深い。
でも、エピソードはちょこちょこ手を加えてる。もともとは、幽霊が生活のために売血して、その血を輸血された患者が幽霊になったのが発端だったはず。力を分けてあげた、というような超能力描写はあんまり「らしく」ない。一応幽霊族の善良さを示すエピソードにはなってるんだけど、とってつけた感は否めない。大人の事情でもあったんだろうか。
鬼太郎を拾った水木青年の母親が鬼太郎に復讐する話ってのは読んだ記憶がないんだが、オリジナル展開なのか。もしかしたらそういうバージョンもあったかもしれないんでなんとも言いがたいけれども。原作だと水木青年のその後もあったと思ったけど、これは後ででてくるのかなあ。
作画は貸本劇画の雰囲気をよく伝えてるけれど、紙芝居に見えかねないところが痛し痒し。それよりなにより、これだけキャラが変わっても声は野沢雅子田の中勇というのが、いいのか悪いのか。ちょっとまだ違和感が消えません。