岡田斗司夫が自ら語るトップ。真のアニメファンだけに届けるために入り口のハードルを高くしたとか、最初っからとばしてます。ラストの「イ」の字を裏返すことを思いついたとき、庵野監督と手を取り合って盛り上がったそうです。これはわかる。まさに勝利を確信した瞬間、ってとこでしょう、
時間のズレこそが感動をよぶ最強の仕掛け、というのはまさに真理。ウラシマ効果はSFの最終兵器です。
今見直すと全てのカットにガイナックスのエッセンスが濃縮されてて、目をはなすスキがないのに驚きます。
最初に見た時には、孤独と絶望の表現に圧倒されました。銀河を満たすほどの悪意のただ中に取り残されているという絶対の孤独と絶望。これほどの表現を選択させる孤独と絶望はどれほどのものなのか。SF的世界設定が内面描写の比喩として作用し、エスカレートさせていくことでいっそう強調される。これが「セカイ系」とよばれたようなエヴァの表現につながっていったんだろうなあ。
