ef - a tale of melodies. #8 reutter

ef - a tale of melodies.
夕と優子の駆け落ち逃避行。アバンの毒々しい色彩、上下引っくり返したOPと不安をあおるような画面が本編に入ると一転、これまでの表現主義的な演出は影を潜める。色は普通に付くし、構図も普通で目だけ口だけアップとかもないし、類型的なドラマに合わせたんでしょうか。夜の四畳半で、夕が優子の絵を描こうと言うと月の光が二人の顔を照らし出すとか、なんてまた抒情的なんだ。
そこに現れるのが雨宮兄、もはやefの名物になった畳み掛け精神攻撃で夕を揺さぶると、二人の小さな幸せはあっけなく崩れ去るのでした。ああ青春の蹉跌。
一方現在編では、モノクロになってしまった久瀬が自棄になってます。久瀬を救えるのはミズキだけだ、と凪は言ってますが、ミズキちゃんだけモノクロにならないからですね。
海岸で二人で話してると、必ず落ちてる木の枝にひっかかったリボンかなにかが風になびいてますね。あれはインターミッションの意味なのかなあ。