川の光

バランスのとれた節度ある表現が見る人を気持ちよく物語の中へと誘い込む。背景美術とかキレイだけど、美術や動画がそれ自体で主張するということもなく、あくまで物語が主役。
大きな街を横切って、川から川へと向かうクマネズミの冒険。擬人化を最小限にとどめ、デフォルメを抑制した絵柄に合わせた、ネズミにとっての大冒険。基本は逃げるばかりで敵と戦うということはないですが、困難な状況や自然の猛威とは、小動物同士で助け合いながらも、戦い立ち向かっていくほかはないわけです。見ていて気持ちのよいファンタジーでした。