「話半分 化物語」で検索してくる人がけっこう多いけれども、せっかく読みにきて期待外れに終わってたら申し訳ないなあということでちょっとメモ。
漢書の芸文志（げいもんし）の中に、小説というのは街で聞きかじったウワサだとかそんなもんを集めたもんだ、という文章がある。白文だと「街談巷語、道聴塗説者之所造也」。「街談巷説」も「街談巷語」も根拠のない、取るに足らない風聞のこと。「道聴塗説」は論語に出てくる言葉だけれど、他人の受け売りでいいかげんなことを言うこと。ただこの場合、為政者が民の声を知るために集めさせるという意味合いもあったようだ。広辞苑で「小説」の項を引くと一番最初に出てきたりして、それなりに有名。
