松浦理英子「裏ヴァージョン」

裏ヴァージョン (文春文庫)

裏ヴァージョン (文春文庫)

友達の家に同居して、家賃代わりが月1本の短編小説。ただ一人の読者のために書かれた小説と、その評というか感想というか。そんな体裁をとった、とっても迂遠な往復書簡。女同士の馴れ合いと駆け引き。どこに向かっているのかわからない、それ自体を目的としたような、人間関係の火遊び。
面白いけど、読むとけっこう疲れます。