ギルバート・モリス「猫探偵ジャック&クレオ」

猫探偵ジャック&クレオ (ハヤカワ・ミステリ文庫 モ)

猫探偵ジャック&クレオ (ハヤカワ・ミステリ文庫 モ)

ひょんなことから見知らぬ男女が一つ屋根の下で暮らすことに、とラブコメの古典的展開。男は作家志望だけど、元デルタフォースで元シカゴの殺人課刑事で、料理と部屋の整理が好きなマッチョ。女は聖書が好きな子連れのおばさんって、ここで引かないで。とりあえず動物はいっぱい出てくるし、男の作る料理はおいしそうです。
ミステリーと銘打ってるけど、事件が起きるまでに全体の半分かかるし、その後も別に誰も推理とかはしないし、とりあえず登場人物が途中で死んでも驚かないでねくらいの意味だと思ってください。ちょろっと出てくる不思議な女の子がけっこう可愛いんだけれど、あくまで脇筋で本筋とは絡まない。シリーズ化されてるらしいから、次作以降で活躍する場面があるのかなあ。