ソ・ラ・ノ・ヲ・ト #7 蝉時雨・精霊流シ

それで君たちはいったい、誰と戦っているんだ?
フィリシアさんがかつて小隊ただ一人の生き残りとなった戦闘を思い出してふさぎこんだりして、みんなに心配される。なにかきっかけがあったのかは、よくわからない。死者の霊を慰めるというお盆ライクな行事の季節だから?滅びゆく世界で兵隊なんかやってれば、重たい過去もあるだろうけど、妙に唐突だった。クレハたちが心配して騒ぎだしてるんだから、「フィリシアさんが急にヘビーになった」のは確かだけど、それになんの意味があるんだか。シリーズ構成上の都合にしか見えなかったなあ。
ラッパ開眼したカナタは毎朝ちゃんと吹いてるのか?町での評判はどうなんだ。レンズ復元に成功して、タケミカズチはプレーヤー以外に使い道ができたのか。エピソード同士をつなげてかないと、広がらないんですが。本筋がしっかりあれば設定の思わせぶりも構わないんだけど、1話完結のエピソードばっかりだから結局そっちの方が気になっちゃう。でも妙にバランスの悪い世界観なんだよなあ。
とりあえず無線がつかえないのはガチみたい。通信手段が限られて地域毎に分断されたのかもしれないけど、でも文化風俗宗教と、それこそ言葉が通じてるのが不思議なくらいバラバラだよなあ。人種民族も違うんじゃないのかなあ、キャラ設定で表現できてないだけで。
ところで、電話は使えないのかもしれないけど、トラックは走ってるし、タケミカズチも起動するけど、電灯はないんだよね。電気の知識があれば発電機なんてそう難しいものじゃないだろうに。電気がわからないで、タケミカズチがいじれるとも思えないし、多脚戦車だって走らんだろ。実はあのトラックは、バッテリーがなくって、クランク回してエンジンかけるとかだったり?
まあ、この「ソラノヲト」世界が、あんまし滅びに向かってる世界のように見えないのが一番の問題かなあ。まあ文明が衰退して混乱してるのはたしかだけど、出てくる人がみんな前向きで元気じゃん。
川に灯籠を流すときに「おとうさん、おかあさん」と手を合わせてたのをみると、カナタの親はやっぱり亡くなってるらしい。