ソ・ラ・ノ・ヲ・ト #10 旅立チ・初雪ノ頃

この思わせぶりはなんなんだろう。別に説明を端折れば奥行きが出るってもんじゃないぞ。
明らかに現実を見失ってる婆さんが、リオの母親に成り代わったような独白を始めるのは鼻白むほどに芝居がかってる。子供を奪って去っていった男の幻に、若い頃のままの情熱で恋いこがれているというんなら、それはつまり子供より男をとったってことだろう。そんな婆さんにリオが母親を重ねて、自分の身の上を受け入れることにしたっていうんなら、それは母親の「女」の部分を受け入れて認めるということになるわけだけど、別にそんな話をしてるわけじゃないだろう。
休戦交渉が難航してるとか話だけはでてくるけど、とても戦争してるふうには見えないし。フェリシアの回想エピソードを無理矢理つっこんでみたものの、それで軍隊の設定に説得力がでたわけでもないしねえ。
風景がキレイなだけが取り柄なんだから、せめてもう少し動かすくらいしたがいい。