けいおん!!#26 番外編 訪問!

映画化キター!
最後まで卒アルネタ引っ張るのね。なぜここでさわちゃん回、と思ったら。しっかり最終放送回としてまとめてくれた。
ガラス戸の向こうでなにやら談笑するムギたちをうつらうつらしながらながめるさわちゃん。妙に美人度アップなカットだったりもしたけど、前回同様に、ふっとけいおん3年生たちが遠くに見えるシーンがはさまって、いつものゆるい日常描写から、それを外から眺めている視線に切り替わり、距離感が生まれる。
最後、校舎の中を駆けていく唯たち、画面を流れていく廊下、教室。主観映像と客観映像を切り替えながら移動していくカメラは流れていく時間そのものを映しているかのようだ。彩度をおとした画面の中、外へと向かっていく彼女らを送るのは、梓たちが演奏するふわふわ時間。三人編成のインストで、後輩たちのアレンジだ。曲が流れているだけで、画面に出ていなくても、これは卒業していく先輩たちを見送る梓たちのシーンであり、それはつまり唯たちを見送る視聴者の視線と重なる。卒業という区切りをクライマックスにもってくるのは日常アニメの一つの手法ではあるけれど、それを巧く使って共感を引き出した。本当によいものを見せてもらいました。