小泉今日子主演の実写版試写会の券が手に入ったので見てきた。キョンキョンは大島弓子役に次いで、二度目のマンガ家役だね。元夫の永瀬正敏と夫婦役で共演するのが話題だったらしいけど、それは知らんかった。面白かった。
マンガの実写版って、大失敗ってのが多いけれど、これは原作のエートスを受け継いだ、よい映画化だった。下品だったりロクでもないエピソードもことさら強調しないし、泣かせる場面も気負わず、テンポのいい編集でどんどん話を進めていくことで家族のさまざまなエピソードとしてまとめてみせる。時たま入るキレイな海のカットが、サイバラの抒情を思わせる。ガレキの中に子供が立ってる、カモシダの悪夢のシーンは、安い絵で浮いてたと思うけど。
永瀬のカモシダも、本人そのもののような、メチャメチャ説得力のある演技だった。でもやっぱり、小泉今日子のパワーが映画を支えてたと思う。
