東電の賠償スキームを発表した13日、枝野官房長官が東電向け融資で金融機関の債権放棄を促す発言をしたことに、市場は大きく動揺。東電CDSの水準は同日、250ベーシスポイント(bp)、330bpと大きく跳ね上がった。(中略)賠償スキームでは、賠償総額に上限を設けないが、新たに設立する機構が必要あれば何度でも援助し債務超過させないことが盛り込まれ、破たんリスクがいったんは後退した。しかし、スキームはあくまでも賠償支払い等への対応で、運転資金への資金繰りについて言及がない。「リファイナンスなどで年間1兆円近くに上る資金需要まで議論を深めたような痕跡がみられず、破たんリスクがまったく消えたとも言い切れない」(国内金融機関)との声があがる。 

なんかもう東電の破綻を前提にしたような発言だよな。そもそも震災後に銀行が緊急融資に応じたのは公益を優先したからなのに、政府が梯子を外すってのは筋が通らないだろう。

 野田佳彦財務相は17日の閣議後の会見で、枝野幸男官房長官が金融機関に東京電力向け融資の債権放棄を求める発言をしたことについて「そういうことを政府で具体的に検討したことはない」とした上で、「東電と金融機関が『民民』の関係で協議いただくのが基本姿勢」と述べ、あくまで民間同士の議論に委ねる考えを示した。

またその場の思いつきで言っただけか。