輪るピングドラム #19 私の運命の人

陽鞠は晶馬によって子供ブロイラーから助け出された。これは田蕗と桃華のパターンの変奏。家族の中で不幸になる子供、伸ばされる救いの手。趣向を変え、キャラを変えて同じテーマが繰り返される。助ける者と助けられる者、そしてすり潰す者。すり潰されないために、すり潰す側に回るってのは真砂子の生存戦略だよね。陽鞠は、過去を忘れて高倉家の妹として生きるってのが生存戦略だったってわけか。
透明な存在、といえばサカキバラ事件。オウム裁判も終わったし、80年代の清算みたいな事件を改めて振り返るタイミングなのかもしれない。