氷菓 #11 愚者のエンドロール

やっぱりミステリの場合、不自然だったり納得のいかない箇所があれば、それがトリックを隠し場所なんだよなあ。
未完の脚本を出来てるとこだけ撮影しちゃったり、脚本家に結末を聞きにいかなかったりしたのは、出来あがってた脚本を却下しちゃったからだし、現場が暴走してもともとの脚本とは辻褄が合わなくなってしまってたからでした。折木は辻褄合わせのために呼び出されたわけで、出来上がった映像を前提にすれば本来意図されていた解決は無理、ということで見事にオチをつけたホータローの解決は正解だったと言っても構わないと思う。
用意した血糊が少なかったと言ってたし、斬られた腕が妙に印象的だったんで、この殺害方法自体がミスリードになってそうな気はしたけれど、まさか殺人事件そのものがアドリブだったとは思いませんでした。
女帝におだてられて、思惑通りに動かされてしまったホータローが怒るのはいいけれど、自分の才能を評価したのは嘘だったのかとくってかかるのは、なんだかな。そんなに女帝の評価が嬉しかったのか。