極東アジア

韓国にとって中国は過去、朝鮮戦争(1950?53年)の際の侵略者であり、南北分断固定化の元凶である。当時の毛沢東北朝鮮金日成(キム・イルソン)の韓国侵略戦争を支持、支援した。さらに韓国・国連軍に反撃された後、中国の軍事介入がなければ韓国主導による南北統一も可能だった。
 韓国は当然、その戦争責任、侵略責任を中国に問うべきなのに終始、黙っている。今回の大統領訪中に際しても、政府はもちろんマスコミも識者も誰もこの“過去”を語ろうとはしない。6月は朝鮮戦争開戦63周年だったにもかかわらず

(中略)

今回、朴大統領訪中を前に、韓国マスコミの中国専門家を囲むセミナーでこれが話題になった。筆者の質問に対し彼は、中国に過去を追及しない理由として「中国と日本とは体制と価値観が違うから」といい、さらに韓中関係の基本として「求同存異」を挙げた。
 つまり、日本は自由民主義体制の国だから「謝罪と反省」はちゃんとすべきで、かつしてくれるはずが、中国は体制が違うので要求しても応じないから、という趣旨の答えだった。
 韓国は中国が侵略戦争責任を追及しても応じないと分かっているので黙っているのだ。とすると結果的に日本のように応じると限りなく追及される?
 韓国は中国とは朝鮮戦争の評価(侵略かどうか)を含む歴史認識がまったく異なる。しかしだからといって中国を非難、糾弾などしない。経済や政治など実利のためには中国と仲良くし、ご機嫌をうかがわなければならないからだ。

??外交通商部は26日、中国の習近平国家副主席が前日「偉大な抗米援朝戦争(中国の6・25参戦)は平和を守り侵略に対抗した正しい戦争だった」と発言したのに関連し、「韓国戦争(6・25)が北朝鮮の南侵で勃発したというのは国際的に公認された否定できない歴史的事実」と明らかにした。

(中略)

しかし政府当局者は中国との外交的関係を考慮し、ひとまず慎重な基調を維持するという立場だ。外交部の関係者は「今回の外交部のメディア向け資料発表は習副主席の発言に対する反論ではなく、われわれの従来の立場を説明したものにすぎない」と強調した。別の当局者は「今年は中国の6・25戦争参戦60周年であるため、中国指導層がこうした発言をしたのだろう」とし「中国を必要以上に刺激する必要はない」と話した。

経由:http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130701/p2
まあ日本なめられてるよね、というのは今に始まったことじゃないが、ここまであからさまなのも珍しいので記録しておく。この記事を読んで韓国に腹が立つというより、日韓友好を支持する日本人に腹が立つと感じるところが興味深い。