所収の「進学天使」で
九井諒子に興味を持ちました。翼を持った人間が、数は少ないけれど一定の割合で生まれてくる世界の話。そもそも人間の身体は飛ぶようにできてないんで、飛ぶといっても
ハンググライダーみたいな感じ。体重の軽い子供のうちはともかく、成長してから飛び続けるには訓練を続けなくちゃいけないとか、それらしい設定がうれしい。ほかにも
ケンタウルスとかドラゴンとか、ファンタ
ジーな設定を日常の世界に持ち込んでくる話が入ってます。しっかり日常の物語にはめ込んでまとめあげる手際が見事です。あと、魔王を倒した後で魔王城の再開発が問題になる話とか。