おそ松さん

1話がDVDに収録されず、配信も停止だそうで、何が問題だったんだろうか。
見る機会も無くなりそうなので、少し詳しく内容をメモしておく。
まずモノクロ、旧作のキャラデザインで六つ子が再アニメ化を喜んでる場面から始まる。そこにイヤミやチビ太などのキャラも登場してみんなで盛り上がるけれど、チョロ松はこんな「昭和のアニメ」そのままでは誰も見てくれないんじゃないかと心配になる。そこで時流に合わせて人気を取るための作戦を考えることになる。
一転場面は変わって、画面もカラーになって、サイリウムがウェーブするコンサート会場。グループアイドルになった六つ子がイケメンキャラで登場、歌って踊る。その後彼らは金持ちで、エリートで、学生というよくある設定が説明されて、学園生活シーンになる。ヒロインのトト子ちゃんとの偶然の出会いがあって、少女マンガパロディ、というより今だと乙女ゲーのパロディなのか、六つ子がそれぞれトト子の前でカッコつけた芝居を始める。しかし、イケメンキャラの維持が続かなくなってくる。イヤミとかハタ坊とかも美形キャラになって出てくるが、だよーんは顔の輪郭がそのままだし、デカパンはいくら美化したってパン一のデブという時点で不審者だ。この辺りで、いろいろヒットアニメからのイタダキが出てくる。弱虫ペダルとか。で、巨人に成ったチビ太が学園を囲む壁を蹴り崩して襲ってくる。六つ子は立体機動で戦うわけだけれど、だんだんナルトだの何だのキャラが入り乱れてグダグダになる。
これはやっぱり無理があるなあとここでまたモノクロに戻る。それから10年経って、大人になっておそ松さんになりました、というところでオープニング。六つ子が揃って舞台挨拶みたいな締めがあって、エンディング。次回予告で軽いコント。

「昭和のギャグ」というけれど、ドリフじゃなくってクレージーキャッツだからね。なんか映像の世紀みたい。パロディ、というけどキモは1本丸々メタなギャグで作りましたというとこでしょ。イケメンネタが長い気がしたけど、今時のその手のアニメに詳しくないからかなあ。他のアニメキャラ出すばかりじゃなくて、設定で遊ぶネタをもっと入れて畳み掛けるようなテンポで圧倒して欲しかった。
しかし何が問題になったのかはよくわからん。修正とかじゃなくて、1話まるまる差し替えだからねえ、出したキャラのどれかが問題なら、そこだけ変えればいい話だし。そもそもそれで問題になるようなもんじゃないだろう。理由が明らかにならないのもよくわからん。製作委員会内部で意見対立があって、統一できないまま時間切れで放映したら押し戻された、とかか?