すべてがFになる

森ミステリ原点のアニメ化。原作が1996年だからほぼ20年前ですね。キャラデザインが浅野いにおで、オシャレっぽい。ただ個人的にはアニメキャラで浅野いにおって、なんか違和感がある。なぜだろう。
全体は原作本編に四季の回想を織り交ぜて話が進んでいく。萌絵は原作では最初弾けた服装にエキセントリックな化粧してた印象があったけど、割とおとなしいかな。少女時代の四季博士のドラマが同時並行で見られるのはうまい盛り上げ方だと思う。ずっと研究所の中を歩き回って会話してばかりだから、アニメの絵としてはどうしても地味になる。美術とか動画とか、なにか1点メリハリがあると傑作になると思うんだけれども。原作既読なので、謎そのものよりも、どうしても伏線とか手がかりの描写に目がいっちゃうんだけれども。犀川先生と萌絵の掛け合いとか、四季博士の存在感とか、ポイントを外さないので安心して見てられます。

すべてがFになる (講談社文庫)

すべてがFになる (講談社文庫)

四季(春、夏、秋、冬)全4冊も原作になると思うんだけど、これは欲を言えばせめてSMシリーズ全10冊読んでから読んで欲しいかな。
四季 春 (講談社文庫)

四季 春 (講談社文庫)