- 作者: よしながふみ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2017/02/28
- メディア: 単行本
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人間関係のドラマで、とにかくこれでもかというくらい泣かせどころを作ってくる。男同士、女同士の権力闘争があり、男女のドラマがあって、しかも悲劇が多い。物語のタイムスパンが人の一生よりはるかに長いわけだから、登場キャラはみんな途中で死ぬわけだし、ハッピーエンドで区切れないからね。せいぜい穏やかな晩年を過ごしました、くらい。
ドラマでも、将軍と側近の主従関係のドラマ、というのが繰り返し出てくる。吉宗と加納久通とか綱吉と柳沢吉保とか、家宣と間部詮房とか。最新巻では家定と阿部正弘が情の厚い信頼関係のドラマを盛り上げている。これ男同士だと完全にBL行っちゃうんだけど、女同士でやっても百合っぽくならないなあ。あらゆる人間関係がドラマとなって、歴史を作っていくという史観は女性作家らしさ、なんだろうか。
- メディア: コミック
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