朝井まかて「御松茸騒動」
- 作者: 朝井まかて
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2017/09/07
- メディア: 文庫
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己の手腕ですぐにでも豊作にしてみせると意気込んではみたが、山のことも松茸のことも勝手がわからない。果たして小四郎は松茸の御林を蘇らせることができるのか。
山の中で自然相手に苦労する役人の話です。文庫本で300ページ弱、テンポよくサクサク読める。なんとも松茸が美味しそう。カブキ大名として有名な徳川宗春がいい役で出てます。卒母してはっちゃけるお母さんとか、面白いキャラなんだけど、本筋に絡まないんだよね。御山守の娘の千草がヒロインっぽいんだけど、あまり主人公と絡むエピソードがないし、話の膨らみの点では少し寂しい感じ。でも松茸のことは色々出て来るし、一気に読める軽いお仕事小説です。