3月のライオン #32 銀の羽根/川景色

「甘い・しょっぱい」「甘い・しょっぱい」の魔のループと「冷・温」「冷・温」の繰り返しで、どこまでだって行けちゃう。
これはとっても応用範囲の広い原則です。

前半はスキンヘッドでいかつい、異様に迫力のある山崎順慶5段のエピソード。プロ棋士で趣味がレース鳩、と渋いマニアックさが似合う。寡黙な努力家だけれど、鳩の世話とか言葉によらないコミュニケーションをするタイプ。
「水」のイメージの強いマンガで、主人公は川沿いの町に住んでいて川のある景色が随所に出てくるし、思考は水流に例えられて表現されることが多い。心理描写として、水の中のような背景が描かれることも多い。アニメでもそれを引き継いで、液体の中を気泡が上っていくカットがしばしば挟まれる。
でも、深く先を読んでいくことを、真っ暗な水中を深く深く潜っていくことに例えた描写は、ここで初めて出てきた。

後半はひなちゃんとあかりさんが食べすぎる話。居場所があり、味方がいるということが、どれほど大切であり幸せなことか。