慟哭

2019年7月18日午前10時、一人の野蛮な暴力が多くの人の命と、精妙なる文化芸術を蹂躙した。
京都府伏見にある京都アニメーション第一スタジオに男が40Lのガソリンを撒いて放火、3階建てのビルはほぼ瞬間的に爆発炎上した。当時建物内に居た74人中34人が死亡、他34人が重軽傷を負ったのみならず、原画資料をはじめとした同社アニメの貴重な資料の多くが焼失した。
警察発表では平成以来最悪の放火殺人とのことだが、佞悪暴戻な一人のテロリストが引き起こした戦後最悪級の犯罪と言うべきだ。
無残な喪失はすでに経験されてしまった。今はただ亡くなられた方を悼み、負傷された方の回復を祈念するのみ。だが、必ずやその達成は奪還され、その志は消えないことを信じる。