笹原宏之「画数が夥しい漢字121」

画数の多い漢字、というのはそれなりに人気のあるトピックですが、これは大漢和辞典に収録されている32画以上の漢字から121個を抜粋収録してあります。もちろん細部が見やすい、大きな字体です。練習帳というコンセプトなので、1字ずつ練習できるスペースがついてます。読みや字義、用例など解説がついてるところも嬉しい。
本文所収の最大画数は64画の、龍を4つ重ねた字です。それなりに有名で人名や商品名などにも使われてますが、字書に載ったのは明代で、日本では大漢和辞典に収録されるまでは、人名として使われた文書が2枚残ってるだけだったそうです。おまけ文字として、大漢和辞典以外の、有名な画数の多い漢字も紹介されてます。例えばビャンビャン麵の字とか、江戸時代の戯作者が作った「おおいちざ」とか、雲3つと龍3つを重ねる「たいと」などで、それぞれについても簡単な解説がされています。