ドナ・アンドリューズ『13羽の怒れるフラミンゴ』

坂田靖子のカバーイラストでお馴染みメグ・シリーズ第三作。脂ののってきたところで、お馴染みになった気安い世界を存分に堪能。今回は独立戦争の戦闘を再現するお祭りが舞台なんだけれど、アメリカの田舎ってこういうこと普通にやってるんだろうか。町の住人も観光客も揃って植民地時代風の衣装をつけて、当時の食事をとり、当時のテントで野営して、イギリス軍やフランス軍との大規模な模擬戦闘を見物する。本場のコスチュームプレイというか……時代祭りとかとはなりきり度が違う。そのへん、どこまでジョークなのかわからなかったりするんだけれども。で、殺人があったり、ケンカがあったり、お祭りを仕切る婆さんが暴走したり、あひるが卵を生んだりする。しっかりした構成なので、盛り沢山の騒動を楽しんでるうちに盛り上がって気が付くとクライマックスに一直線で楽しめる。

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坂田靖子が表紙だけじゃなくって解説も書いてる。イラストいりで。