はてな自治会

きのうの続きです。>id:gliff
結局id:herecy8:20040616の繰り返しになるんですけれども、表現を変えてみます。
キーワードからリンクをたどって提案者の日記にある趣旨説明を読むと、キーワードの削除トラブルに巻き込まれた経緯などが書かれています。で、最初は「乱暴者をこらしめる自警団とかなのかなあ」というイメージがありました。ただその他の議論リンクをたどっていくと必ずしもそうではない。議論が蓄積されるアーカイブや、日記・キーワードコメント欄以外の議論のための場所、といったこれまで必要だと言われながら欠けていたところを埋める機能が果たせるならいいんじゃないという流れになったように思います。
ただ具体的な形というものは依然見えていないので、提案者自身からのアクションがなければ次の展開というものはないのではないかと思います。幸か不幸か、gliff氏の登録した一連の「ポジティブ・キーワード」が何度か削除サルベージを繰り返しており、特に「喜ん」については混乱を憂いた登録者自ら削除を提案する事態になっています。じゃあ例えば自治会が実現していたら、こうしたトラブルにあたってどんな機能を果たすのか、議論を集約するなり、積極的に議論を投げかけるなり、モデルケースとして活用しようという発想があってもいいんじゃないかと思いました。そうすることで具体的に有用性が示されれば支持も増えるでしょうし、実際に機能するようになるでしょう。
これまで「コメント求む」にしろ評議会にしろ、いいかげん泥沼化してから見るに見かねてというタイミングで動き出す感じでしたので、本当はトラブルの初期段階でこじれない方向に慫慂するような仕組みになればいいんですけれども。
ちなみにリンクをたどっていって行き着いたコメント。

「議論が蓄積してない」ことが、問題にされているのではないかと思う。ログだけがたまっていき、後から議論を参照する人は、すべてのログを読んで、細かな問題について自分の立場を明らかにするところから始めなければいけない。
でもこれは、誰が脱落するかというレースみたいなものであって、何か言おうとする人の参加するコストはどんどん上がっていくし、一度話題を見送ってしまうと、次から議論に参加しにくいという部分もあるのではないか。
もちろん明らかな事実誤認は避けるべきだけど、現状、まじめに議論したい人と、たとえばキーワードを思いつきで荒らしている人のコストの差がでかすぎるんじゃなかろうか。そしてその差は今後開いていくわけでしょう。
まったくの有志が、まったく無責任に、「それってこういうことだろ普通」といって、その有志の中だけで合意をまとめる「言うだけ番長」みたいな集まりがあれば、歓迎したい

http://d.hatena.ne.jp/yukatti/20040616#p3 経由)
yukatti氏がこれに通ずる形で提案しているはてなダイアリー研究グループ、というのが面白そうです。さらに関連する記事として、以下のリンク先も参考になります。

もちろん、日本のことを高所から考えたい人間はいる。個人的にそういう希望を持つ人間はいる。しかし、そういう人も政治家になる為には、家としての政党や派閥に所属しなくてはならず、その所属した家に忠誠を誓わないと責任ある存在とは見なされない。私的な利害を離れて本当に全体の立場でモノを言えるのは「まつりあげ」られてからだ。「まつりあげ」られてはじめて、「まつりごと」担当になれる。
それで満足でない人が多いから、匿名掲示板が流行ったのではないだろうか。名無しさんの意見は、どこの家にも属してない。まさに「公的領域」だ。私的な利害を離れ、公共の為にモノを言おうとしたら、そこで発言するしかない。

元記事はかなり長いのでほんの一節だけの引用になりました。リンク先を確認することをおすすめします。