新選組! #48 流山

大義というのは要は軍隊の前に掲げる旗なわけで、「誠」の旗にこだわる新選組にとって官軍の掲げる錦の御旗を「たかが旗」と口では言っても結局こだわらざるをえない。薩摩藩士の前で心情を吐露する近藤勇の「薩長許すまじ」とは、つまりこれは旗と旗との引けない戦いであることを意味する。一方で旗の掛け替えをするのが政治で、岩倉具視とか勝海舟とか、対称的にどっかすっとぼけた演技になってる。一歩引いたところで内面を出さない様子が、喰えない風だったりすっとぼけた味だったりするけれど、要は手の内を見せずに駆け引きをする。歴史は政治的に動かされていって、その時その時で立てられた旗に思い入れちゃった人たちは結局振り回されることになる。
来週、最終回なんだ。50回までやるのかと思ってた。