交響詩篇エウレカセブン #20 サブスタンスアビューズ

レントン相手に本気でケリいれるホランド、血しぶきをあげて倒れる敵機に執拗に殴り掛かるレントンのニルバーシュ。自分の未熟さに耐えられないやりきれなさが暴力的な憎悪となって迸る。流血しながら必死で戦うホランド、憑かれたように絶叫するレントン、タルホの最後のちょっと困ったような笑顔と三者三様の心理がうまく表現されて感情面の辻褄があってしまったので、相変わらず設定面の説明はなにもないんだけれどもえらく充実してました。それぞれの位置関係の説明とか、カットの切り回しもずいぶんうまかったと思う。
最後は引きちぎられた敵兵の腕がアップになって、感情的な暴走の具体的な結果に直面させられたレントンが一瞬で冷静に戻って嘔吐するとこで次週へ。
フォースの暗黒面、とか名付けちゃった方がわかりやすいんだけど、攻撃的な感情のエネルギーが無力感のコンプレックスで増幅されて圧倒的な破壊をもたらすというのはイヤボーン・メソッドですよね。で、その増幅プロセスが残虐表現につながるとセカイ系っぽくなる。
コーソーって、高僧なのね。抗争とか香草とか悩みました。しかし、これが日曜の朝でタイドライン・ブルーが夜中ってのはやっぱ逆じゃないのか。