かみちゅ! #12 ちいさな一歩で

バレンタインネタで、ゆりえがチョコを渡して告白する話。クラスはおろか全校、町中で応援してる様子がイヤミにならずにほほえましい。祀のプロデュースってのもあるけれど、生徒会長選挙のエピソードがあったからみんながゆりえを助けようとしているのが自然に受け取れる。道で行き会うおばさんに唐突にはげまされたり、神社に誘い合わせたように集まってお参りしてたり、某奥さまアニメで「みんなが寄り添って、助け合って、たまにはおせっかいを焼いたりなんかして」つーのがあったけど、それってこっちのことじゃね?
表情はよく動くし細かい芝居もていねいで、第一話の神作画に迫る仕上がりで淡々としたエピソードをふくらませます。ゆりえが所在なげに笛吹いたり、筆入れ噛んだり、音を使った演出もうまいんだよねえ。
最後は町中のもののけも総出演で、最終回にふさわしく盛り上げます。でもDVDだとこの後もう1話あるんだよね。
しかし、「恋」が「変」ってのは昭和20年代のギャグなんだが、今だとむしろ新鮮かもしんない。元ネタは「青い山脈」ですよね。
ゆるゆる〜とした幻想の中学生活、まさにこんなアニメが見たかった、と躊躇なく言えるシリーズでした。