蟲師 #02 瞼の光

我が子を思う母親とか唯一の友だちを奪われる少女とか、いくらでもドロドロになりそうなネタに一切踏み込まずに淡々と流している。ギンコはなんでも解決しちゃうスーパーマンだし。そういうフォーマットを固定して風景を眺めるように浸るアニメなのだろうか。暗い木立の中の苔むした古い蔵の中の闇で語られる不思議な話、というだけではアニメにならないんだろうなあ。
蟲師」って字で見るといいけど、発音されるとちょっと間抜けだ。
(追記)
繰り返して見るほど、女の子の病気が治ったとかはどうでもよくなって、前回も出てきた光の河が足下を流れてるというそのイメージばかりが残る。生命そのものが光り、見る者を魅了し、瞳を喰らう無数の蟲たちの流れ。人の手の届かない、畏ろしい美。