蟲師 #06 露を吸う群

寿命が一日の蟲が宿主の体内時間を同調させると、日々生まれ変わるようになる。今回は人の世から逃げ出して蟲の時間に戻ってしまう人の話。人の世の膨大な時間をポジティブにとらえる最後のギンコのセリフで物語のバランスをとってるんだけれど、厭世的なイメージを拭いきれてはいない。蟲の時間に生きる少数の人を信仰が支えてバランスしていた社会は、その信仰が消えると崩壊するんじゃないだろうか。そもそも複雑な潮目で航路が一月に一日、それも限られた時間しか開かないという岩だらけの離れ小島があんな大量の人間を養えるのかと思うけれども。