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仙人

普通超能力をもつ人と考えられるが、仙という言葉は「山の人」と分解されるので、
山に住む、あるいは高い立場ないしは精神性を保持する人と解すことができる。

 これに対応するのが「俗人」で、「谷の人」と分解できる。
山と谷によって精神性を考察しているのだとすれば、いかにも即物的な中国人の発想
だとも言える。

ほんとかね、ということで白川静「字通」を引いてみる。
「仙」
仙の正字は僊で、死者を殯葬の小屋で白骨にしてから葬ること。山に入って仙となるという説明がされることがあるが、「仙」は後起の字である、となっている。
仙人自体の説明は、簡単に書けば「道術によって不死となった人」くらいだろうか。
「俗」
俗のツクリは渓谷の谷ではなく、欲、浴、容の谷で、発音も意味も成り立ちも違う。一般的な儀礼信仰、ならわしの意味。