天守物語で見切ったら、なにやら感想サイトで大評判なのでまた見てみた。
和紙のようなテクスチャがつけてあって切り絵のような絵。和風の渋い色合いだけど、カラフル。人物と背景が同じ色調で、溶け合ってるんだけど見づらいということはない。顔の細いシワの入れ方とか、横尾忠則とか思い出します。河鍋暁斎みたいな色使いで、月岡芳年みたいな生々しさ。
デザイン的に処理された様式的な画面にマッチした演出が鮮烈な印象を与える。具体的な化け猫の姿を見せずに、傾く天秤とか変色するお札とかシルシで間接的に表現している手法も様式的で、絵柄と合わせてキッチリ完成されたカッコよさがある。
