GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO- #5 泡沫と追憶

マルコーにとってもパトリッツィアにとっても、プリシッラにとっても、過去の記憶は自分が楽園を喪失してしまったことを突きつけてくる棘。その中心にあって、記憶を持たないアンジェリカだけが、喪失の痛みから無縁でいられるという逆説。
決定的に失われてしまったものたちを象徴する「パスタの国の王子様」は、懐かしさに彩られた追憶がお伽噺でしかないことを示している。