ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

見た、よかった。予告の最後がアスカでうれしかった。中盤でダレる三部作ってよくあるだけに心配でもあったけれど、そこはさすが鶴巻さんもわかってた。サハクィエル編、ダミープラグ編、ゼルエル編とこれでもかと詰め込んだアクションの連続で集中しっぱなし。特に最後のクライマックスは見ててメチャメチャ力入るから、終わったあとはすげえ疲れた。これはもう1回は見ないとだな。
初日だが、まあネタバレとか気にしない。
新キャラ投入をはじめ、TV版とはかなり大胆にエピソードが変更されてるけれど、エヴァであることは全くブレてない。TV版と同じシークエンスを使っても全然別の展開があって先が読めない。TVで初めて見た興奮が再現される。それでもちゃんとエヴァの物語に戻っていく。エピソードが整理され、「わかりやすく」とは言わないけれど、よりクリアでストレートになった。
トウジやヒカリの出番が大幅に削られ、日常パートがシンジ、レイ、アスカに集中した分、1本の映画としてうまくまとまってる。TV版のアスカの役割をアスカとマリに分けたから、アスカの脆さが出るエピソードが多くなった。テレビ版は細かいエピソードを繰り返し積み上げて後半の鬱展開に持ち込んでったけど、新劇場版は凝縮して一気に引きずり込む。3号機のテストパイロットをアスカに、ヒカリのお弁当をレイの手料理に換えることで展開を加速し、アスカ来日から旧劇場版完結編の展開も織り込んだ初号機覚醒まで2時間足らずでやっちゃうんだからすごい。それでもダイジェストでもなんでもなく、しっかりエピソードでつなげて各キャラの内面や関係性もそこまでもってきちゃう。しかし次作以降アスカの扱いってどうなるんだろう。序も破もシンジがレイを助けにいく展開で終わってるし。新劇場版はずっとシンジとレイの物語でいくんだろうか。
使徒は第三と第七が、それぞれマリとアスカのデビュー戦でのヤラレ役で新デザイン。第八は成層圏から落ちてくる使徒で、途中で形態を変えて広がったところはサハクィエルだけど、いろいろいじられてもっとわけのわからないモノになっていた。第九はゼルエルでテレビ版でも圧倒的に強かったけど、またさらにパワーアップしてる。ビーストモードの弐号機も寄せ付けないし、零号機喰らってリリスみたいになってくし。とにかくバトルアクションは圧倒されっぱなし。