バクマン。(今週のジャンプー7号)

中井さんを持ち上げるときもベタベタだったけど、叩き落すのもまた容赦ないなあ。ちょっと女の人に親しくされて舞い上がっちゃったんだよね。風采は上がらないし年もくってるけど、自分の腕を信じて諦めない、ってあたりはカッコよかったんだけれど、だんだんヤな奴になってって、いつのまにやらサイテー男。最後は自業自得とまで言われる結末。まあ最後にはフォローが入ったけれど。とても痛々しくって、なんだか見てらんなかった。ジャンプらしからぬ生活感がありました。中井キャラって、十代読者には絶対反感しか買わないと思うんだけど、どういう読者層を想定してるんだろう。別に中井さんを擁護するつもりはないけれど、なにも年少読者の前に晒し者にしなくったっていいじゃん、とか思いました。モーニング系とかならともかく、ねえ。
しかし、編集部の人たちといい、人物造形が細かくなっていって、群像劇としてえらく面白くなってきたし、展開の早さは相変わらずなんだけれど、ジャンプ的な派手な分かりやすさからはどんどん離れていく。

今週の両さんは、町内会長代理になって実態のない行事を立ち上げては予算を着服するというモノスゴイ話。メチャクチャ毒のあるネタなんだけど、あんまり毒を感じさせない仕上がりになっている。もっと毒を見せた方がウケはいいんだろうけど、毒に見せないところがこち亀なんだろうなあ。