とある科学の超電磁砲 #16 学園都市

自分の居場所は自分でつくらなきゃ、とかそういう話。
そんなことは当たり前に思って自分の居場所を作り上げた美琴には、迷う悩みがわからない。ハシカにかかるのは一度だけ、と言い切ってしまう彼女は明らかに仲間の中でも浮いてる。レベルアッパー事件、スキルアウト事件、と次第に彼女を追い詰めていく構成はなかなか容赦ないな。
でも、黒妻がビッグスパイダーを作り、蛇谷も仲間だったのが二年前。なんで蛇谷が黒妻を名乗ってビッグスパイダーをまとめられるの?その時の仲間は誰も残ってないの?固法は今回の事件が起きるまでニセ黒妻に気付かなかったの?つか、前の事件のあと、黒妻を探したりしなかったの?普通に病院に行って、施設におくられてたんでしょ。報道とかなかったんかね。少年法のカベってやつ?
一斉摘発の情報なんてダダ漏れですけど、いいのかね。集団相手のケンカでいくらなんでも黒妻が強すぎる、なんてのはもはや些細なことだけど、ウソだよなあ。メインのストーリーラインはきっちりしてるし、主人公たちの動きは作りこまれてつじつまが合ってるんだけれど、なんか脇が甘いというか、まわりの綻びが気になる。蛇谷がニセ黒妻になりすます件はカットして、もっとシンプルにまとめてよかったのでは。
自爆する度胸なんて明らかにあるはずもないニセ黒妻が腹にダイナマイト巻いたって、ハッタリにもなんにもなるわけないじゃん。