鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST #61 神を呑みこみし者

ホーエンハイムの賢者の石を使い、地球に落ちた月の影を利用した錬成陣で、アメストリスをのみこんだ国土錬成陣に対抗する。さらに逆転の錬成陣でアメストリス全体に張り巡らされていたお父様の力を相殺する。神に等しい力を得た、と勝ち誇るお父様に二段構えの対抗策を発動させてなんとか希望をつなぐ。
セリムの器が崩れかけてるプライドは、エドに乗り換えようとするも、取り込んでいたキンブリーの自我に邪魔され、逆にエドに内部に侵入されて崩れ去る。傲慢なプライドが守っていたのは未熟な自我、ということ?ここはもうちょっとじっくり描いてほしかったかも。とはいえ、Aパートだけでも密度の濃い内容で、見終わってどっと疲れたけど。
これまでのホムンクルスたちの死に様と対照的に、ブラッドレイはいかにも満足そうに死んでいった。七つの罪のうち「憤怒」の名を与えられたホムンクルスだが、感情を顕にするシーンはなかったように思う。怒りとは、無慈悲に行使される権力を示していたんだろうか。
妻は自分で選んだ、と前にホークアイ中尉にも言ってたな。よっぽど自慢の嫁らしいが、その真価が発揮されるシーンはあるんだろうか。