郵便割引制度をめぐる偽の証明書発行事件で、大阪地検特捜部が証拠品として押収したフロッピーディスク(FD)が改ざんされた疑いがあることが朝日新聞の取材でわかった。
(中略)
 上村被告宅から押収したフロッピーディスク(FD)を返す直前、被告がデータを改ざんしていないか確認した。その際、私用のパソコンでダウンロードしたソフトを使った。改ざんは見あたらなかったため、そのソフトを使ってFDの更新日時データを書き換えて遊んでいた。

なんだかわけがわからない。作成された調書は改竄前のデータに基づいていて、しかも結局公判には証拠提出されなかったということなので、データを改竄して調書を捏造しようとしてやめたのか、本当に遊んでいただけなのかはわからない。でも、検事って証拠を書き換えて「遊ぶ」ものなのか?ホントに現職検事がこんなこと言ったのか?検察の管理下にあった係争中の事件にかかわる証拠物件が改竄されたなんて、その意図や経緯にかかわらず、あってはならないことの筆頭なんじゃないのか?フロッピー内データの最終保存日が改竄されていたこと、検察にその責任があること、についてはこの記事では主任検事も認めていて、解析による裏付けもとれているとされている。検事がヘタな言い訳をしたんだとすれば、証拠の改竄に対する抵抗感のなさをはからずも示して、まさに「語るに落ち」ているわけだが、取材がおかしいのか記事がおかしいのか、疑わざるをえないほどこの悪びれなさは異常。検察側のコメントが見たい。
「FD証拠申請せず…残る改竄のナゾ 押収資料改竄」:イザ!
一気に逮捕までいっちゃったのね。これだと、スジとしてはその主任検事が改竄データを元に報告書を書こうとしたのを上司が止めて、データ改竄を隠蔽しようとした、ってあたりだろうか。まあ、私の「見立て」にすぎないけれど。