異国迷路のクロワーゼ #12 屋根の上の猫 Chats sur un toit

死んだ父親の影にずっと囚われていたクロードが、湯音を通して、自らの中の父をとらえ直せるようになる、という話。遠く微かに響く鈴の音は、新たな自分への予兆とでもいうのか、幻想的に聞こえます。急に怒りだしたり、不安にかられたり、情緒不安定なクロードは思い切り空回ってるんだが、いつも真剣な目をして正面から受け答えする湯音につられて、こちらも引き込まれてしまう。
最終回ということで、ゲストキャラも含めてみんな湯音を心配して集まってくる展開。最後はみんなに囲まれて、ギャルリの一員となった湯音の笑顔で終わる。フランスで家族になれたのはいいんだが、それはそれとして、日本の家族はどうなってるんだろう。最初は、実は姉はもう亡くなっていて、それで湯音は日本を出た、ということかと思ってたんだが、そういうんじゃないみたいだし。要するにエトランゼとしての日本人を使った落ちモノネタ、という構図だったな。