ミッション・インポッシブル

まあ新作も公開されたことだし、ということで第１作と第２作を見た。１作目はデ・パルマで２作目はジョン・ウーとけっこうクセの強い監督で、それぞれの嗜好が出てて面白かった。
１作目はＣＩＡのスパイ名簿をエサにして裏切り者をさがす話。ＣＩＡ本部内の警戒厳重な端末室に潜入してファイルをコピーするのはいいんだが、各種センサーはともかく、室内に誰もいないはずの時に誰かがログインしてきたら警報ならさないのか。まあきっと公開時に一斉にツッコまれたんじゃないだろうか。しかし、床のセンサーをさけるために天井から宙づりになるのは、トプカピにオマージュ捧げてるのだろうか。そういえばトム・クルーズが武器商人のおばさんと車の中で会話するとこは、今時珍しいバレバレのハメコミ合成だった。TVシリーズの「スパイ大作戦」が放送されてた頃のスパイ映画とか泥棒映画にオマージュを捧げてるのかもしれない。最後の特急列車の屋根の上のアクションは、吹き付ける風にあおられて宙返りしたりすっとんだり、なかなか緊迫感があってよかった。トンネルの中でヘリコプターとケンカするのは、さすがにやり過ぎだろ。
天井から宙づりになってるとき、支えてるロープが緩んであわやとなるのはお約束だけど、両手を振り回して必死にバランスをとるトム・クルーズが、セーフセーフと言ってるみたいでおかしかった。これがシリアスな笑いというやつか。
２作目のM:I2は祭りの松明で、美女で、プレイボーイスパイで、と懐かしい感じの007を髣髴させる。最後は美女と二人だけの休暇とかも、定番だった。縦断をばらまく派手な銃撃戦にカーチェイス、最後は延々と素手の格闘と、アクションシーン満載で堪能できた。なぜか洞窟みたいな敵のアジトの中にいっぱい鳩がたむろってたり、とかいつも通り。相手役のヒロインが死亡フラグ立ちまくりで、フィルムノワールだったら絶対死んでたけど、007なのでハッピーエンドになったんだろう。

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