小川洋子とクラフトエヴィング商会の共著、というかコラボ?
小川洋子は「妊娠カレンダー」で
芥川賞をとった
小説家です。クラフトエヴィング商会は、説明するのがちょっと難しい。著者紹介では、「テキストとイメージを組み合わせた独創的な作品を発表する一方、装丁デザインを多数手がける」制作ユニット、となっています。存在しない商品のカタログ、とか作ってます。本書も、
川端康成とか
ボリス・ヴィアンとかの
小説に出てくる、実際には存在しない物に関する
連作短編集です。
小川洋子が「バナナフィッシュの耳石がほしい」といった注文書を書き、クラフトエヴィング商会が納品書でそれを探し出した経緯を説明する、それを受けて
小川洋子が受領書を書く、といった構成になってます。幻想的で、少し懐かしいような不思議な本です。